house of cards 砂上の楼閣 2016 7 2

2016年6月30日の産経ニュース電子版には、このような記事がありました。

ドイツ銀行の株価、30年ぶりの安値 一時、前日比4.8%下落

 欧州大手金融機関のドイツ銀行の株価が30日、
一時、前日比4.8%下落し、年初来安値を記録した。
ダウ・ジョーンズ通信によると約30年ぶりの安値水準。
 国際通貨基金(IMF)が6月29日、
ドイツ銀行が世界の巨大銀行の中で最も金融システム上のリスクがあると指摘していた。(共同)
(引用、以上)

 この記事に関しては、
以下の「空洞の景気回復 2016 5 22」、
「パラドックス 2016 2 28」という文章が参考になるでしょう。

空洞の景気回復 2016 5 22

書名 未来からの警告
著者 塚澤 健二  集英社

 2015年8月に世界の金融市場で株価が急落したのは、記憶に新しいところです。
この原因は、一般的に言われていることは、
2015年8月11日に中国人民銀行が突然、人民元の切り下げを行ったことを契機として、
上海市場の暴落があって、続いて、欧米市場や日本市場へ波及したと言われてます。
 しかしながら、著者は、その原因が違うのではないかと指摘します。
この本によると、世界同時株安の原因は、次のようなことだったと書いてあります。
 最大の原因は、商品先物取引を行う、
スイスに本社を置く総合天然資源会社グレンコア社の経営危機による株価暴落と、
同社に10兆円規模を貸し込んだと言われる、
ドイツ銀行をはじめとする欧州大手銀行への波及懸念であった。
(引用、以上)

パラドックス 2016 2 28

書名 膨張する金融資産のパラドックス
著者 吉田 繁治  ビジネス社

 早速、この本から気になるところを引用しましょう。
以下は、引用です。
「欧米の金融機関の巨大損には蓋がされている」
 2015年現在もなお、デリバティブについては、
保有している間は、時価評価の必要がないという特例が続いています。
 米国と欧州の金融機関では、
持ち手が計算した理論値が計上され続けています。
 本当の損失が、いくらだったのか。
世界の誰も知りません。
 政府機関が銀行に対して行うストレステストでも、
当局の意図で見過ごされています。
(引用、以上)



























































































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